2019年の面白かった本・映画

⇒2020年の面白かった本・映画

2019年見て面白かった本と映画のまとめ。

本は16冊、映画は144本見た。

橋本治のかけこみ人生相談(橋本治)

⇒橋本治が2019年で亡くなってしまったのが本当に残念。若い頃の喪失感に対する答えにはハッとさせられた。「青空人生相談所」に負けない名著。

若い時に「自分にはあってしかるべき」と思っていたものが手に入らなかった…その喪失感に苦しんでいる人は、とても多いです。

あなたは「幸せな人生を奪われた」とお思いになりたいかもしれませんが、あなたは奪われていません。あなたにはそんなものはなかったんです。

あなたのこれまでの苦労は、「ない」という空白を埋めるためにあったのです。だからあなたは、「まだ奪われてなんかいない」なのです。

小休止のすすめ(ヒロミ・藤田晋)

⇒この本を読んで藤田社長がすごくバランス感覚の取れた頭の良い人なのだと分かった。サイバーエージェントのイケイケ感とは全くイメージが違って驚いた。藤田社長が年間200億の赤字を続けながらアベマTVへ投資し続けられる理由の分かる1冊

勝算がないままの勝負が勇ましいと評価されるのは、遊びの世界だけです。

私は取材や講演で「良い波に乗るコツは?」と質問されると、「波に乗っても踊らされないことです」と答えています。

「会社が苦しい状況をどうやって切り抜けたのですか?」だったら、「ひたすらじっと耐えていただけです」と言い、「経営者に一番必要な能力は?」と聞かれれば、「忍耐力じゃないですか?」と答えます。

社会人大学人見知り学部卒業見込(若林正恭)

⇒売れない芸人として20代の10年間を過ごし30歳でいきなりブレイクした若林のその前後で何が変わったかが詳細に描かれている。若林はワードセンス以外に感性も鋭い。やる気のない春日を問い詰めるエピソードや渡辺正行に「これはM1の決勝に行ける漫才」と認められた帰り道に号泣したエピソードが好き。

むかし事務所からも見放されファンもいない時期、相変わらず努力する姿勢の見えない春日に変わってもらいたくて「二十八にもなってお互い風呂なしのアパートに住んで、同級生はみんな結婚してマンションに住んでいるというのに、恥ずかしくないのか?」と問い詰めた。

相方は沈黙した。

三日後、電話がかかってきて、春日は「どうしても幸せなんですけど、やっぱり不幸じゃないと努力ってできないんですかね?」と真剣に言ってきた。

本当にずっと不思議だった。全然ウケないし、負けまくっているのに、なんでこんなに幸せそうなんだろう。

確かに、前より生活に困ることはなくなった。でも、幸福感はさほど変わらないんだ。春日はずっと楽しそうで。若林はずっとつまらなそうだった。ここに何かの鍵があるような気がしていた。

映画

アドベンチャー・タイム(ペンデルトン・ウォード)

⇒2019年に見つけた最高に面白い神アニメ。シンプソンズやサウスパークのような棘のある風刺アニメとは異なり愛と優しさであふれたアメリカアニメ。フィンとジェイクの関係性が最高。どのキャラクターも優しく無邪気で見ていて癒される。

祈りの幕が下りる時(福澤克雄)

⇒物語後半の小日向文世と松嶋菜々子の演技の迫力が半端ない。久しぶりに映画を観て泣いた。この映画がきっかけでしばらく東野圭吾原作の映画にハマったくらい。東野圭吾はその人物が苦悩を抱えながら過ごした長い人生を視聴者に想像させるのが上手い

いぬやしき(奥浩哉)

⇒アニメ版は最高に面白かった。おじいちゃんを主人公に据えてここまで面白い作品を作れるのはスゴイ。前半の強烈な引きとその後の怒涛の勢いで一気に見終えてしまった。風呂敷を広げに広げて最後の畳み方も非常に上手

2018年の面白かった本・映画