■2024/10/1「イエスタデイ(2019年)」ダニー・ボイル:⑧
【3行で】交通事故がきっかけでビートルズのいない世界線へ移った売れない歌手の主人公が、ビートルズの歌を歌い世界的人気を手に入れていく物語。
【学び】ふとしたきっかけで自分の器や実力以上の気や名声を手に入れてもプレッシャーや罪悪感で思っていたような幸せは得られない。何を得たかより誰といるか。
【気に入ったシーン/メモ】まったくの異世界や身近な誰かがいない世界線ではなく、誰もが知る特定のグループだけが存在せずそれを軸に物語が進むのが面白い。
■2024/9/24「ドント・ウォーリー・ダーリン(2022年)」オリヴィア・ワイルド:⑦
【3行で】原作は1972年に書かれたSF小説。幸せを絵に書いたような白人夫婦とその隣人たちが描かれる。旦那たちは外で働き妻たちは家事に精を出し夜は隣人たちとパーティを楽しむ。しかしその世界は仮想空間であり、主人公は知らないままその世界へ旦那によって連れて来られ過去の記憶を忘れたまま旦那の理想とする世界で過ごしていた。そのことに気が付いた主人公はその世界からの脱出を図る。
【学び】主人公のように騙されて連れて来られている人もいれば、隣人の奥さんのように現実世界で子供ができず仮想空間で子供との生活を楽しんでいる人もいる。ネットやSNSの普及により興味関心がタコ壺化し格差の広がってきている現代では、それぞれが小さな町で生活しそこから出ないことで幸せを享受できている面もあるのかもしれない。
【気に入ったシーン/メモ】前半の謎の満ちた幸せを描いた生活の雰囲気。後半がだいぶ駆け足になる。仮想空間ならもう少しその詳細を描いてほしかった。
■2024/8/5「インサイド・ヘッド(2015年)」ピート・ドクター:⑧
【3行で】人間の頭の中には「ヨロコビ」「カナシミ」「イカリ」「ムカムカ」「ビビり」の感情がキャラクターとして存在し、その人間を幸せにするために日々奮闘している。ヨロコビとカナシミがいつもいる司令部から記憶を保管する島へ飛ばされてしまったことで、彼らが頭の中にいる女の子ライリーの生活に危機が訪れる。
【学び】映画の序盤では悲しみが悪い存在として描かれるが、感情に優劣はなくそれをきちんと自分でコントロールできることが大人になるということ。そう考えると頭の中で中心的存在を担うのはヨロコビではなく彼らを統括しまとめる理性になってくると思う。
【気に入ったシーン/メモ】感情を上手くキャラクター化し世界観や記憶に関するあるあるネタも面白い。感情をキャラクター化することで子供にも理解しやすく勉強のための教材にもなる。なんてことないCM曲が永久保存されて繰り返し頭の中に流されているシーンは笑った。
■2024/8/5「しん次元! クレヨンしんちゃん THE MOVIE 超能力大決戦 〜とべとべ手巻き寿司〜(2023年)」大根仁:⑧
【3行で】劇場版クレヨンしんちゃん初の3DCG作品。超能力を得た社会を恨む青年が世界の転覆をはかり、同じく超能力を得たしんのすけと野原一家がそれに立ち向かう話。
【学び】子供ができたことでひまわりの存在に注目して観るようになっていた。立場が変わると見る視点も変わってくる。
【気に入ったシーン/メモ】野原家で巨大化した非理谷と立ち向かうシーン。負のエネルギーを得た怪物版の非理谷のデザインが気合入りすぎてエヴァみたいになっていた。しんのすけはエスパーの力を手に入れたものの結局それをメインに使って戦うことはなく、過去の非理谷と関わり非理谷の内面性と向き合うことで助ける展開が劇場版クレしんっぽくて良かった。
■2024/7/26「劇場版TOKYO MER〜走る緊急救命室〜(2023年)」松木彩:⑦
【3行で】鈴木亮平主演の日曜劇場を映画化。東京都知事直轄のTOKYO MERに対して厚労省直轄のYOKOHAMA MERが誕生し対立しながらも協力してランドマークタワーの火災事故の救助にあたる。
【学び】いろいろ突っ込みどころは多いが鈴木亮平の熱血漢な演技だけで十分楽しめる作品。鈴木亮平はどんな役もこなせる役者ですごい。
【気に入ったシーン/メモ】冒頭の飛行機事故の救助シーン。飛行機事故のほうをテーマにしたほうが派手でインパクトがあったようにも思う。あとそれぞれのキャラクターにしっかり見せ場が用意されていてよかった。
■2024/6/20「フォール(2022年)」スコット・マン:⑦
【3行で】高さ610メートルの電波塔の頂上に取り残されるシチュエーションスリラー。映画ポスター、シチュエーションなどインパクト強くSNSでも話題になっていた映画。
【学び】世間から見ると単なる迷惑系YouTuberに過ぎないが本人の一人称視点で見るとエンタメとして面白い。迷惑系YouTuberにファンがつく心理はこれかもしれない。
【気に入ったシーン/メモ】塔に登ってからのすべてがスリルがあって良い。低予算だからかもしれないがヘリコプターなどでの救助シーンも入れてほしかった。
■2024/6/20「天使にラブ・ソングを2(1993年)」ビル・デューク:⑦
【3行で】修道院に身を隠す必要がなくなり再びクラブ歌手として活動していた主人公のもとに今度は荒れた高校の立て直しの依頼が入る。校内で聖歌隊を結成し音楽コンクールに挑むことで生徒たちとの交流を図っていく。
【学び】ストーリーは2も1と同様に面白かったが劇中で流れるメイン曲が弱いとどうしても魅力が下がってしまう。劇中歌のある作品は歌の良さも映画の質に大きな影響を与える。
【気に入ったシーン/メモ】あの主人公と修道院メンバーがいれば設定だけ変えて3やドラマ化もいけそうだが2が1年で作られたのに対してその後続編は音沙汰なく2020年にようやく3が進行中と発表があったそう。ウーピーゴールドバーグの演技をもっと見てみたい。
■2024/6/17「アンチヒーロー(2024年)」山本奈奈:⑧
【3行で】日曜劇場。長谷川博己主演。犯罪者でも証拠をそろえて無罪を勝ち取る弁護士が主人公。しかし物語が進むに従い、九条の大罪のように自分の利益のために犯罪者を弁護するのではなく、弁護するのは10年前の冤罪事件の解決に結び付くケースのみで、冤罪事件を起こした検察の闇に切り込んでいく。尻上がりに面白くなっていった骨太の日曜劇場。
【学び】法廷で戦う場合、勝つためにその人が事件に関わったか・人を殺したかを証明するのではなく、相手の出してきた決定的な証拠を無効化してしまうという勝ち方もあると分かった。
【気に入ったシーン/メモ】野村萬斎の高笑い。日曜劇場のヒール役が続けてスキャンダルを起こしているので何も起こらないことを祈る。
■2024/6/17「天使にラブ・ソングを(1992年)」エミール・アルドリーノ:⑧
【3行で】マフィアのボスに狙われたクラブ歌手の主人公が修道院に身を隠し、シスターたち聖歌隊と歌で街を盛り上げていく物語。幼少期から問題児でボスと不倫をしていた主人公だが修道院に入り歌と向き合っていくことで心が磨かれていく。
【学び】原題のSister Actに対して邦題が秀逸すぎる映画として知られているが、Sister Actは姉妹ユニットの意味があり、姉妹歌手の映画かと思わせて修道女のほうのシスターだというギャグになっているそう。さらにactには「~のふり」という意味があり「修道女のふりをする」という2つダジャレのかかったタイトルになっている。それらが日本語では訳せないためまったく異なる邦題がつけられているということを知った。
【気に入ったシーン/メモ】15年ぶりくらいに視聴。主人公が修道院で働いている理由を思い出した。ストーリー・歌ともに最高。続けてすぐに2を見始めた。
■2024/6/16「フォールアウト(2024年)」グレアム・ワグナー:⑦
【3行で】Amazonプライム制作。核戦争後の世界を描いた人気ゲームの実写ドラマ化。Vaultという秩序あり管理された地下シェルターと治安の悪い地上の世界で暮らす人々を異なる複数の主人公たちの目を通して描く。話が進むにしたがってVault-Tec社が地下シェルターを売り出すために世界戦争を引き起こしたこと、Vaultに暮らす人々は核戦争後に地下シェルターで生き延びた富裕層の子孫であることなどが分かってくる。シーズン1なので主人公のルーシーがVaultから連れ去られた父親を地上の世界で救助するところまで。
【学び】各Vaultでは文化や常識や住人のタイプがまるで違い、それらは偶然ではなく実験用にそうなるよう管理されている。現実世界も偶然そうなっていると思われているものが実は何者かの手によってそうなるよう設計されていると考えると恐ろしい。
【気に入ったシーン/メモ】1話冒頭の誕生日パーティをやっている背景で街に核爆弾が落ちるシーン。
■2024/6/15「老後の資金がありません(2021年)」前田哲:⑦
【3行で】天海祐希主演。義父のお葬式代や娘の結納金など多額の出費が重なったタイミングで、旦那の失業やオレオレ詐欺の被害などで老後の資金不足に翻弄されるお金をテーマにしたホーム映画。
【学び】一人で見て楽しい作品と皆で見て楽しい作品がある。一人で見たときは芸人やタレントが多数出演しいかにもな展開に安っぽさを感じ途中で見るのをやめてしまったが、嫁と一緒に見ると突っ込みを入れながらその安っぽさ含めて楽しめた。いつ誰とどんな状態で見るかで作品の評価は変わる。
【気に入ったシーン/メモ】とにかく天海祐希に金銭トラブルが立て続けに降りかかっていくところがウケた。
■2024/6/13「死刑にいたる病(2022年)」白石和彌:⑦
【3行で】阿部サダヲ主演。大学生の主人公は24人の高校生を虐殺し逮捕された近所のパン屋の店主に呼び出され、そのうち1人は自分が殺していないから調べてほしいと依頼される。調べていく中で店主と関わった被害者の過去や自身の出生について知っていく。すべてを解き明かし店主と決別を図った主人公だったが、新しくできた彼女にも店主の影が落ちていたことを知る。
【学び】サイコパスは人当たりが良く魅力的で一般社会に溶け込んでいるが若い頃から他人をコントロールしたり残虐な面を見せるなどすでにその片鱗を見せているとよく言われるが、サイコパスのまんまが描かれていた。サイコパスは貧困層富裕層問わず紛れているので出会わないようにするのは運要素も大きそう。
【気に入ったシーン/メモ】阿部サダヲのサイコパスな演技。普段のコメディとはまったく違う本物感ある演技が作品を際立たせてる。ただ拷問殺害シーンがグロくて不快で気持ち悪かった。
■2024/6/12「スプライス(2009年)」ヴィンチェンゾ・ナタリ:⑥
【3行で】カナダとフランスの合作映画。監督はあのCUBEの監督。スプライスは遺伝子の組み合わせの意味。遺伝子研究をするカップルが人間と動物の遺伝子を掛け合わせて新たな生物を生み出すことに成功する。その生物の世話をしたり交尾したり襲われたりするB級ホラー。
【学び】表に出ていないだけで中国やロシアでこういった半分人間の生物が誕生したケースはあるんじゃないかと思わせる映画
【気に入ったシーン/メモ】もっとぐろい化け物が暴れ回る作品かと思いきや、成長するとほぼ人間の見た目になり主人公たちとSEXして子を宿し最終的に遺伝子が続いていくというまさかの展開だった。
■2024/6/10「ザリガニの鳴くところ(2022年)」オリヴィア・ニューマン:⑥
【3行で】2020年全米売上№1のミステリー小説を映画化。町で人気者の青年が湿地帯で死体で発見される。その湿地には孤児として自然の中で育った少女が一人生活しており彼女に疑いがかかる。裁判にかけられた彼女の半生を追う形で物語が進む。ミステリー要素はほとんどない映画。
【学び】生まれ育ちは自分の力ではどうしようもないものがある。そんな中で手を差し伸べてくれる存在やタイミングを逃すことなく好機を掴めるかが幸せなルートに入れるかの鍵。これはフィクションだからこその結末であり現実であればバッドエンドになっている可能性も高い。
【気に入ったシーン/メモ】ザリガニ要素がゼロ。
■2024/5/29「バトル・ロワイアル(2000年)」深作欣二:⑧
【3行で】治安の悪化した日本で中学生を1クラス無作為に選び出し最後の一人になるまで殺し合いをさせる法律(BR法)が制定される。修学旅行に参加したところそのままゲームに強制参加させられることになった主人公七原が、クラスメイトの中川や転校生で2度ゲームに参加させられた川田たちと共に生き残りをかけたゲームに挑む。24年前の藤原竜也や山本太郎、柴咲コウなどが見れて新鮮な作品。
【学び】藤原竜也は20年前から演技が同じ。あと主要ポジションにキャスティングされている俳優は今も生き残っている割合が高い。20歳前後ですでに光るものを見出されているということか。
【気に入ったシーン/メモ】映画初出演の柴咲コウの演技が良い。原作のほうが個人個人を深掘りしていて感情移入できるが殺し合いの最中に好きな相手を告白し合ったりなど中学生っぽさと殺し合いのアンマッチ具合がハマっていて面白い。
■2024/5/19「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年)」古賀豪:⑦
【3行で】鬼太郎の父(目玉おやじ)の生前~鬼太郎が墓場から生まれるシーンまでを描く。悪い妖怪が出て鬼太郎たちが退治するというこれまでの内容ではなく殺人や残虐なシーンもある大人向けな内容。悪者は妖怪ではなく、妖怪すらも金儲けの道具にしようとする人間というパターン。
【学び】田舎は一部の権力者が都会とは比べ物にならないくらい力を持ち独自の村文化を形成している例もある。特に戦後や昭和のころはひどかったんじゃないかと予想する内容だった。
【気に入ったシーン/メモ】「あ、これ目玉おやじの若い頃か」「鬼太郎のお母さんのことか」「最後ここのシーンに繋がってくるのか」とストーリーの中で小さく驚かせてくるのが上手い。
■2024/4/22「MAMA(2013年)」アンディ・ムスキエティ:⑦
【3行で】スペインとカナダのホラー映画。雪山の小屋で幼い姉妹が救助され、5年間どうやって2人きりで生き延びることができたのかから物語が始まる。彼女たちにはMAMAという存在が見えていてそのMAMAが守ってくれていたと証言する。その後、叔父さん夫婦が2人の面倒を見ることになると不可解な現象が起き始め、2人を取られまいとMAMAが正体を現す。
【学び】ホラー映画の静と動、緩と急は日本だけでなく世界共通。画面奥にいる幽霊が、子供が幽霊から目線を外しカメラ目線になって微笑んだ瞬間に高速で襲い掛かってくるホラー動画をネットで何度か見たことがあったが、それがMAMAのワンシーンだったことが分かった(2人が叔母さんに懐き始めMAMAが怒って追いかけてくるシーン)
【気に入ったシーン/メモ】幽霊なのにMAMAがカメラのフラッシュにしっかり映りさらに物理攻撃をしかけてくるところ(首の骨を折って殺してくる)。アメリカのホラー映画みたいに音で過剰に脅かしてくることもなく、後半は出し惜しみせずしっかり幽霊が正体を現してくるところなど、MAMAの存在感がちょうどよかった。終わり方はきっと誰も予想できない。
■2024/4/5「マルセル 靴をはいた小さな貝(2023年)」ディーン・フライシャー・キャンプ:⑦
【3行で】YouTubeに公開されバズったストップモーションアニメを長編映画化。アニー賞受賞作。足の生えた2.5センチの小さな貝が主人公でそのドキュメンタリー映像と撮る形で物語が進む。はぐれた家族や仲間たちとの再会までを描く。
【学び】年老いて死期を悟ったおばあちゃん貝の「でも冒険に出なきゃ。私のことを言い訳にして逃げないで」のセリフの中にある主人公にとっての「冒険」が勇気を出してインタビュー撮影に出ること。多くの人にとっての冒険は日常の中にあると気付かせてくれる点。
【気に入ったシーン/メモ】主人公が可愛くて癒やされる。貝が主人公という非日常の物語なのにYouTubeでバズったりその結果YouTuberが集まって迷惑を受けたりといった現実と融合してる点が面白かった。
■2024/4/1「BLUE GIANT(2023年)」立川譲:⑧
⇒ジャズ漫画の劇場版。演奏シーンの演出がとても良かった。ジャズファンを増やしそうなアツイ作品。
■2024/4/1「ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク(1997年)」スティーヴン・スピルバーグ:⑥
⇒ジュラシックパークの続編。車が崖から落ちるシーンは迫力がありアカデミー視覚効果賞を獲っただろうと思い調べると同じ年に上映されたタイタニックが受賞していた。終盤のティラノサウルスがアメリカ本土で暴れるシーンが1との違いだがやや蛇足感があった。
■2024/3/22「わたしは金正男を殺してない(2020年)」ライアン・ホワイト:⑧
⇒2017年にマレーシアで北朝鮮の金正男(ジョンナム)が若い2人の女の子に殺された事件を追ったドキュメンタリー番組。金正男と金正恩(ジョンウン)が腹違いの兄弟であること、正統な後継者だった金正男は東京ディズニーランドに行こうと日本に入国し捕まったことで出世争いから脱落したこと、金正恩が後継者に決まったことを金正男が公の場で批判したことが暗殺へ繋がったこと、金正男がCIAに北朝鮮の情報を売っていたこと、金正男の住む中国では中国のメンツもあり暗殺ができず中国国外へ出たタイミングを狙っていたこと、北朝鮮とマレーシアは友好関係があり裏で何らかの取引が行われ暗殺に関わった工作員全員を出国させ暗殺に直接関わった女の子2人だけに責任を負わせ政府や警察が裁こうとしたこと、2人が釈放された理由はそれぞれの出身国のインドネシアとベトナムがマレーシアと交渉したからだということなど、知らなかった情報が多く描かれていた。
■2024/3/22「十二人の怒れる男(1954年)」シドニー・ルメット:⑦
⇒密室劇の金字塔と呼ばれる作品。少年が死刑か否かを12人の陪審員で話し合ったところ11人が有罪、1人が無罪を主張し、侃々諤々の議論が進んでいく。延々と会議室のみで物語が進むサスペンス映画。90分なのでちょうどよく見れる。
■2024/3/21「すばらしき世界(2020年)」西川美和:⑧
⇒役所広司主演。懲役23年の殺人犯が出所後に自分の好きだった作家のもとを訪れ自分をモデルに本を書いてほしいと依頼し執筆された実話が原作。短気で荒々しい主人公に周囲の人間たちが見限ったり諦めかけたりしながらも関係を継続し社会復帰を目指していく話。ヤクザの姐さんが警察から主人公を逃がすときに言う「シャバは我慢の連続ですよ。我慢の割に大して面白くもなか。やけど空が広いち言いますよ」は名台詞。
■2024/3/15「ある男(2022年)」石川慶:⑦
⇒2022年の日本アカデミー賞を総なめにした作品。平野啓一郎原作。亡くなった後に旦那が本名とは異なる人物だったと判明しその真相を追う物語。変えることのできない出生から来る苦しみを他人として生きることで救いを求める人たちの話。
■2024/3/13「ヴィーガンズ・ハム(2021年)」ファブリス・エブエ:⑦
⇒フランス映画。ヴィーガンを誤って殺してしまった肉屋の夫婦が間違ってその肉を売ってしまったところ美味しいと大評判となり、その肉を確保するためにヴィーガンを次々と殺しハムにして販売していく物語。
■2024/3/13「アメリカン・フィクション(2023年)」コード・ジェファーソン:⑦
⇒オッペンハイマーや哀れなるものたちを抑えてアカデミー脚色賞を受賞したコメディ映画。黒人らしさを毛嫌いする売れない黒人小説家が、皮肉を込めて貧困・暴力などステレオタイプな黒人小説を書くとベストセラーになり頭を抱えるという社会を皮肉った作品。
■2024/3/9「ファンタスティック・プラネット(1973年)」ルネ・ラルー:⑥
⇒フランス・チェコスロヴァキア合作のSFアニメーション映画。世界中のクリエイターに影響を与えた有名なSF映画だそう。巨大な宇宙人が支配する世界で隠れて抵抗しながら生活する人間を描いた作品。キャラクターがどれも気持ち悪い。1970年代にこの作品が作られたのはすごい。
■2024/3/4「グレイテスト・ショーマン(2017年)」マイケル・グレイシー:⑦
実在したバーナムという興行師の半生を描いた映画。This Is Meで有名な映画。ストーリーは単調だがあいまあいまの音楽が素晴らしい。
■2024/3/4「女神の継承(2021年)」バンジョン・ピサンタナクーン:⑥
ネットで話題のアジアンホラーを視聴。タイと韓国の合作映画。怖いというより気味の悪い映画だった。少女に悪霊が憑りついてその除霊をしようとする話。
■2024/2/28「犬王(2022年)」湯浅政明:⑥
湯浅監督作品。盲目の琵琶法師の物語。ストーリーらしいストーリーは少なく好き嫌いの分かれそうな作品
■2024/2/28「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー(1984年)」押井守:⑥
⇒押井守の最高傑作ともいわれるうる星やつら劇場版。原作にはないオリジナルストーリーで原作者の高橋留美子は評価しつつも自分の作品とは違うと発言している。うる星やつら自体見たことがなかったが、現実と虚構を描き日常がループするという点で涼宮ハルヒのエンドレスエイトっぽいと思ったが、ハルヒやループものの多くがこのビューティフル・ドリーマーに影響を受けているそう。キャラクターなどがよく分からなかったので、アニメシリーズを観てから改めて観るとさらに楽しめそう。
■2024/2/19「ラーゲリより愛を込めて(2022年)」瀬々敬久:⑦
⇒二宮和也主演。戦後ソ連にとらえられシベリアで強制労働させられた日本人の実話。日本でもかつてアウシュビッツのようなひどい出来事が起きていたと後世に残すために貴重な映画。追い詰められた状況で人としてお手本となるような生き方。
■2024/2/12「ゴジラ-1.0(2024年)」山崎貴:⑧
⇒劇場で視聴。恐竜のように人間に襲い掛かってくるシーンや海の中で追いかけてくるシーンなど今までに見たことのないゴジラが見られてとても良かった。
■2024/2/10「かがみの孤城(2022年)」:⑧
⇒原恵一監督作品。不登校児が部屋の鏡から孤城へ行き来できるようになり交流する物語。謎解き要素もありストーリーも含めて面白かった。
■2024/2/5「この動画は再生できません シーズン2(2023年)」:⑦
⇒かが屋主演。シーズン1のオチを引き継ぎさらにその真相を暴いていく。映画化決定らしい。
■2024/2/4「“それ”がいる森(2022年)」中田秀夫:④
⇒THE クソ映画。相葉雅紀主演、子役もジャニーズジュニアの子、製作藤島ジュリーというジャニーズのために作られた映画。それをリングのあの監督が作った(作らされた?)のが意外。2022年なのでまだジャニーズが没落する前。それ=なんてことないチープな作りの宇宙人で、この宇宙人を出すために前半これだけ引っ張ったのかと思うとこれを劇場まで見に行った人たちに同情する
■2024/1/8「ブラックフォン(2022年)」スコット・デリクソン:⑦
⇒連続殺人鬼に子供が次々と誘拐され姿を消している町が舞台。ついに主人公の少年も誘拐され地下室に閉じ込められる。その部屋にある壊れた電話から殺された子供たちから電話がかかってきてそれを頼りに脱出するストーリー。いじめられっ子だった主人公が脱出を通じて強くなるというアメリカテイストもある映画。