2024年観た映画・ドラマメモ

⇒2023年観た映画・ドラマメモ

■2024/4/22「MAMA(2013年)」アンディ・ムスキエティ:⑦

【3行で】スペインとカナダのホラー映画。雪山の小屋で幼い姉妹が救助され、5年間どうやって2人きりで生き延びることができたのかから物語が始まる。彼女たちにはMAMAという存在が見えていてそのMAMAが守ってくれていたと証言する。その後、叔父さん夫婦が2人の面倒を見ることになると不可解な現象が起き始め、2人を取られまいとMAMAが正体を現す。

【学び】ホラー映画の静と動、緩と急は日本だけでなく世界共通。画面奥にいる幽霊が、子供が幽霊から目線を外しカメラ目線になって微笑んだ瞬間に高速で襲い掛かってくるホラー動画をネットで何度か見たことがあったが、それがMAMAのワンシーンだったことが分かった(2人が叔母さんに懐き始めMAMAが怒って追いかけてくるシーン)

【気に入ったシーン/メモ】幽霊なのにMAMAがカメラのフラッシュにしっかり映りさらに物理攻撃をしかけてくるところ(首の骨を折って殺してくる)。アメリカのホラー映画みたいに音で過剰に脅かしてくることもなく、後半は出し惜しみせずしっかり幽霊が正体を現してくるところなど、MAMAの存在感がちょうどよかった。終わり方はきっと誰も予想できない。

■2024/4/5「マルセル 靴をはいた小さな貝(2023年)」ディーン・フライシャー・キャンプ:⑦

【3行で】YouTubeに公開されバズったストップモーションアニメを長編映画化。アニー賞受賞作。足の生えた2.5センチの小さな貝が主人公でそのドキュメンタリー映像と撮る形で物語が進む。はぐれた家族や仲間たちとの再会までを描く。

【学び】年老いて死期を悟ったおばあちゃん貝の「でも冒険に出なきゃ。私のことを言い訳にして逃げないで」のセリフの中にある主人公にとっての「冒険」が勇気を出してインタビュー撮影に出ること。多くの人にとっての冒険は日常の中にあると気付かせてくれる点。

【気に入ったシーン/メモ】主人公が可愛くて癒やされる。貝が主人公という非日常の物語なのにYouTubeでバズったりその結果YouTuberが集まって迷惑を受けたりといった現実と融合してる点が面白かった。

■2024/4/1「BLUE GIANT(2023年)」立川譲:⑧

⇒ジャズ漫画の劇場版。演奏シーンの演出がとても良かった。ジャズファンを増やしそうなアツイ作品。

■2024/4/1「ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク(1997年)」スティーヴン・スピルバーグ:⑥

⇒ジュラシックパークの続編。車が崖から落ちるシーンは迫力がありアカデミー視覚効果賞を獲っただろうと思い調べると同じ年に上映されたタイタニックが受賞していた。終盤のティラノサウルスがアメリカ本土で暴れるシーンが1との違いだがやや蛇足感があった。

■2024/3/22「わたしは金正男を殺してない(2020年)」ライアン・ホワイト:⑧

⇒2017年にマレーシアで北朝鮮の金正男(ジョンナム)が若い2人の女の子に殺された事件を追ったドキュメンタリー番組。金正男と金正恩(ジョンウン)が腹違いの兄弟であること、正統な後継者だった金正男は東京ディズニーランドに行こうと日本に入国し捕まったことで出世争いから脱落したこと、金正恩が後継者に決まったことを金正男が公の場で批判したことが暗殺へ繋がったこと、金正男がCIAに北朝鮮の情報を売っていたこと、金正男の住む中国では中国のメンツもあり暗殺ができず中国国外へ出たタイミングを狙っていたこと、北朝鮮とマレーシアは友好関係があり裏で何らかの取引が行われ暗殺に関わった工作員全員を出国させ暗殺に直接関わった女の子2人だけに責任を負わせ政府や警察が裁こうとしたこと、2人が釈放された理由はそれぞれの出身国のインドネシアとベトナムがマレーシアと交渉したからだということなど、知らなかった情報が多く描かれていた。

■2024/3/22「十二人の怒れる男(1954年)」シドニー・ルメット:⑦

⇒密室劇の金字塔と呼ばれる作品。少年が死刑か否かを12人の陪審員で話し合ったところ11人が有罪、1人が無罪を主張し、侃々諤々の議論が進んでいく。延々と会議室のみで物語が進むサスペンス映画。90分なのでちょうどよく見れる。

■2024/3/21「すばらしき世界(2020年)」西川美和:⑧

⇒役所広司主演。懲役23年の殺人犯が出所後に自分の好きだった作家のもとを訪れ自分をモデルに本を書いてほしいと依頼し執筆された実話が原作。短気で荒々しい主人公に周囲の人間たちが見限ったり諦めかけたりしながらも関係を継続し社会復帰を目指していく話。ヤクザの姐さんが警察から主人公を逃がすときに言う「シャバは我慢の連続ですよ。我慢の割に大して面白くもなか。やけど空が広いち言いますよ」は名台詞。

■2024/3/15「ある男(2022年)」石川慶:⑦

⇒2022年の日本アカデミー賞を総なめにした作品。平野啓一郎原作。亡くなった後に旦那が本名とは異なる人物だったと判明しその真相を追う物語。変えることのできない出生から来る苦しみを他人として生きることで救いを求める人たちの話。

■2024/3/13「ヴィーガンズ・ハム(2021年)」ファブリス・エブエ:⑦

⇒フランス映画。ヴィーガンを誤って殺してしまった肉屋の夫婦が間違ってその肉を売ってしまったところ美味しいと大評判となり、その肉を確保するためにヴィーガンを次々と殺しハムにして販売していく物語。

■2024/3/13「アメリカン・フィクション(2023年)」コード・ジェファーソン:⑦

⇒オッペンハイマーや哀れなるものたちを抑えてアカデミー脚色賞を受賞したコメディ映画。黒人らしさを毛嫌いする売れない黒人小説家が、皮肉を込めて貧困・暴力などステレオタイプな黒人小説を書くとベストセラーになり頭を抱えるという社会を皮肉った作品。

■2024/3/9「ファンタスティック・プラネット(1973年)」ルネ・ラルー:⑥

⇒フランス・チェコスロヴァキア合作のSFアニメーション映画。世界中のクリエイターに影響を与えた有名なSF映画だそう。巨大な宇宙人が支配する世界で隠れて抵抗しながら生活する人間を描いた作品。キャラクターがどれも気持ち悪い。1970年代にこの作品が作られたのはすごい。

■2024/3/4「グレイテスト・ショーマン(2017年)」マイケル・グレイシー:⑦

実在したバーナムという興行師の半生を描いた映画。This Is Meで有名な映画。ストーリーは単調だがあいまあいまの音楽が素晴らしい。

■2024/3/4「女神の継承(2021年)」バンジョン・ピサンタナクーン:⑥

ネットで話題のアジアンホラーを視聴。タイと韓国の合作映画。怖いというより気味の悪い映画だった。少女に悪霊が憑りついてその除霊をしようとする話。

■2024/2/28「犬王(2022年)」湯浅政明:⑥

湯浅監督作品。盲目の琵琶法師の物語。ストーリーらしいストーリーは少なく好き嫌いの分かれそうな作品

■2024/2/28「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー(1984年)」押井守:⑥

⇒押井守の最高傑作ともいわれるうる星やつら劇場版。原作にはないオリジナルストーリーで原作者の高橋留美子は評価しつつも自分の作品とは違うと発言している。うる星やつら自体見たことがなかったが、現実と虚構を描き日常がループするという点で涼宮ハルヒのエンドレスエイトっぽいと思ったが、ハルヒやループものの多くがこのビューティフル・ドリーマーに影響を受けているそう。キャラクターなどがよく分からなかったので、アニメシリーズを観てから改めて観るとさらに楽しめそう。

■2024/2/19「ラーゲリより愛を込めて(2022年)」瀬々敬久:⑦

⇒二宮和也主演。戦後ソ連にとらえられシベリアで強制労働させられた日本人の実話。日本でもかつてアウシュビッツのようなひどい出来事が起きていたと後世に残すために貴重な映画。追い詰められた状況で人としてお手本となるような生き方。

■2024/2/12「ゴジラ-1.0(2024年)」山崎貴:⑧

⇒劇場で視聴。恐竜のように人間に襲い掛かってくるシーンや海の中で追いかけてくるシーンなど今までに見たことのないゴジラが見られてとても良かった。

■2024/2/10「かがみの孤城(2022年)」:⑧

⇒原恵一監督作品。不登校児が部屋の鏡から孤城へ行き来できるようになり交流する物語。謎解き要素もありストーリーも含めて面白かった。

■2024/2/5「この動画は再生できません シーズン2(2023年)」:⑦

⇒かが屋主演。シーズン1のオチを引き継ぎさらにその真相を暴いていく。映画化決定らしい。

■2024/2/4「“それ”がいる森(2022年)」中田秀夫:④

⇒THE クソ映画。相葉雅紀主演、子役もジャニーズジュニアの子、製作藤島ジュリーというジャニーズのために作られた映画。それをリングのあの監督が作った(作らされた?)のが意外。2022年なのでまだジャニーズが没落する前。それ=なんてことないチープな作りの宇宙人で、この宇宙人を出すために前半これだけ引っ張ったのかと思うとこれを劇場まで見に行った人たちに同情する

■2024/1/8「ブラックフォン(2022年)」スコット・デリクソン:⑦

⇒連続殺人鬼に子供が次々と誘拐され姿を消している町が舞台。ついに主人公の少年も誘拐され地下室に閉じ込められる。その部屋にある壊れた電話から殺された子供たちから電話がかかってきてそれを頼りに脱出するストーリー。いじめられっ子だった主人公が脱出を通じて強くなるというアメリカテイストもある映画。