「これも男の生きる道」橋本治

以下、気になった部分を抜粋

私が一貫して言っていることは、「できないを認めろ」です。

「できないを認めれば、できるようになる」 これだけです。

「できないを認めて、さっさとできるようなれ」ではありません。

「できないを認めれば、いつかはできるようになるんだから、落ち着きなさい」と言うだけです。

 

親も含めて、「人の思惑」なんてどうでもいいんです。

いろんなことをさっさとできるようになった方がいい。

そうすれば自分に自信がついて、「人の思惑は人の思惑で、どうでもいい」と思えるようになります。

そういう状態を、「他人の思惑から自由になった」と言って、そういう状態をこそ、「自立している」と言うのです。

「自立」というはやり言葉に乗せられる前に、「一人前になる」という古くからある言葉の意味をかみしめた方がいいですね。

「自立、自立」で、他人との関係をいっさい断ってしまって、「自立」が「孤立」になってしまったらつまらない。そういう間違いをおかさないようにすることです。

 

「自立」というのは、我が道を行くことです。そして同時に、「自立を甘やかそうとするものから離れようとすること」です。

「自立」というのは、ある意味で、「人から嫌われる決心をすること、人に嫌われても平気でいること」なんですから。

「自立」とは、「人から嫌われるという関門をくぐって魅力的になる」ということなんだから、これはしかたのないことです。