「非常識な成功法則」神田昌典

以下、気になった部分を抜粋

大成功した経営者に話を聞くと「経営はセンスであって、それは後天的に得られるものではない」という。

ところが、その経営者たちに「あなたの場合、どのようにそのセンスが磨かれたのか」と聞いていくと、ひとつの共通点が浮かび上がってくる。

それは「大量に本を読んでいる」ということだ。

小阪裕司先生によれば「感性(センス)は情報量に比例するということが、最近の感性工学の研究でわかっている」という。

言い換えれば、大量の情報を浴びるように吸収する習慣を持てば、凡人でもセンスを磨けるということだ。

 

あるアメリカの研究で「何が成功に導いたか」という要因を詳細に調べていったら、ほかのどんなものより「どんな人と付き合っているか」ということがもっとも大きな要因だったという。

要するに「失敗している連中と付き合っていると成功できない」「お金持ちになりたければ、お金持ちと付き合うことが重要だ」ということ。

 

お金は人を選ばない。

能力や人格の良し悪しでお金が集まるわけではない。

単に、お金がお金を呼ぶだけである。

金を持っていることと人格とは、まったく一致しない。また現時点でお金を持っていることと、その人がお金を持ち続けることができるかというのもまったく別物だ。

 

「マルサの女」という伊丹十三監督の映画を見るとよく分かる。

「ポタポタ落ちてくる水の下にコップを置いて、水をためているとする。喉が渇いたからって、まだ半分しかたまってないのに飲んじゃうだろ?これは最低。なみなみいっぱいになるのを待って、それでも飲んじゃだめだよ。いっぱいになって、溢れて、垂れてくるやつを舐めて我慢するの」

これは金持ち哲学を凝縮した名セリフだ。

 

「ランチェスターの法則」を考えれば、収入の11%以下であれば、さほど問題はないのだが、それ以上だと、今度は全体の流れを変えてしまって、取り返しがつかないことになるリスクがある。

贅沢がいけないわけではない。お金の流れを変えるほど、自制心なく贅沢をすることは、お金に嫌われますよということだ。

 

「世の中に役立つこと」「ワクワクすること」というのは、成功者の自戒の言葉としては、とても意味があると思う。

つまり「いままで自分は、名声や富が欲しいというエゴを原動力としてやってきた。しかし、それだけじゃだめだ。だから、さらにお金を儲けるためには、人のために尽くそう、楽しむことを覚えよう」ってこと。

こういった自分に対するアドバイスを、他人に対しても言っているのだ。

 

「机を挟んで賢者と交わす一回の会話は、一ヶ月かけて本を読むのに値する」という中国の諺がある。

自分のレベルを超えた人に出会うことで、まるでクリックされたかのように目の前の世界が変わる。

 

短期間で財政的な成功を収めるためには、方法がある。

まずは、自分の「悪」のエネルギーを活用する。そして短期間で、金銭的に安定軌道に乗る。

その後、必死になって、心の面でも豊かになるように努力するんだ。

つまり一気に「金」も「心」も目指すのではなく、まずは「金」に優先順位を置く。次に必死になって「心」を磨く。

 

「悪」のエネルギーとは、嫉妬、見栄、虚栄心等の「悪」の感情。

この「悪」の感情というのは、非常にエネルギーが高い。

金銭的な成功に至る道のりで、このようなマイナス感情のエネルギーを活用している成功者は多い。

 

毎日、達成したい目標をとにかく思いつくままに書く。

10個書き出した後、とくに重要な目標ひとつに丸をつける。

重要な目標というのは、その目標が実現すると、ほかのすべての目標も実現するというもの。

そして、その絞り込んだ一個の目標について、その目標に今日一歩でも近づくために、いったい、何をしなければならないのか。どんな小さなことでもいいから、とにかくできることを書くのである。

 

商談のポイントは、お客が説得を必要とするか、しないかを判断するだけ。

そこで「この商品を取り扱いたいですか?」と質問する。

その答えがYESだったら、説得する必要がないので、商談を続ける。

NOだったら時間がかかるので、商談を終わりにして帰る。極めてシンプル。

 

結局は、自分が考えた人間に、自分はなる。

年収ですら、自分の決めた額になる。

その年収を自分で決めないから、得られない。

そして、その年収を超えるような仕事をしないから、その年収が保てないだけである。

 

私が成功に向かって走ってきた過程には、多くの反省点がある。

そのうち特に重要だと思うものを三つ、あなたには事前に知っておいていただきたい。

一つには、完璧を目指さないこと。不完全、曖昧さを許容すること。

家は汚れているぐらいがいい。家庭は不満なぐらいがいい。会社も不満なぐらいがちょうどいい。表があれば裏もある。突出すれば、欠けるものが出てくる。だからカリカリしないで気楽にやった方が良い。

二つ目には、当たり前の話だが、家族を大事にすること。

子供や妻は、自分の影を見せてくれる存在である。

三つ目には、稼いだお金を有効に使うこと。

お金を稼げば稼ぐほど、そのお金をどのように社会に還元するかについて真剣に考えなければならない。