「人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている」ふろむだ

以下、気になった部分を抜粋

人間は、「一貫して偏った間違った物語」に説得力と魅力を感じる。

人間は、「バランスの取れた総合的な正しい判断」は、説得力がなく、退屈で面白くないと感じる。

 

大きな錯覚資産を手に入れたいなら、「一貫して偏ったストーリー」を語らなければならない。

「シンプルでわかりやすいこと」を、それが真実であるかのように言い切ってしまえ。

そうすれば、あなたの主張には、思考の錯覚の魔力が宿る。

その主張は多くの味方を魅了し、ハロー効果を創り出す。

 

人間は、正しさなんかよりも、自分の欲望に忠実に生きたほうが、断然気持ちいいし、人間は、正しいほうではなく、気持ちがいいほうを選ぶ生き物なのだ。

 

恐ろしいことに、人間は、判断が困難なとき、自分で思考するのを放棄して、無意識のうちに、デフォルト値を選んでしまうことが多いのだ。

 

人間の直感は、「思い浮かべやすい」情報だけを使って、判断をする。

人間の直感は、正しい判断に必要な情報が欠けていても、情報が欠けているという感覚を持たない。

 

くれぐれも、強い、美しい、豊か、健康、賢い、などの現実世界におけるプラスの価値自体を、自分の脳内で否定したりしないように、注意深く自分の無意識を見張る。

「プラスの価値はすべて利用資源であって、それを否定すると損をする」と自分に言い聞かせる。