「『ついやってしまう』体験のつくりかた」玉樹真一郎

自発的に学んだことは、一生否定できないほどに深く信じる。

仮説→試行→歓喜という自発的な体験を通して理解した自転車の乗り方は、もはや一生疑う必要のない心理として血肉となることでしょう。

 

直感のデザインは、情報を直感的に伝えるのみならず、おもしろいと感じさせるというもっとも重要な機能も担っているのです。

直感的にわかるものは、もはやおもしろいのです。

 

商品やサービスの「良さ・正しさ」を伝えるよりも、まずは商品やサービスとのかかわり方が直感的にわかることを優先すること。

これこそが「ユーザに寄り添う」の本質です。

 

人の行動を変えているものは、シンプルで簡単であるかどうかです。

目の前にあるものが、十分にシンプルで簡単であるなら、人は勝手に解いてしまいます。

直感のデザインの第一ステップ・仮説という体験の成功確率を上げるためには、体験そのものをシンプルで簡単にすることが絶対的な条件です。