「ズボラPDCA」北原孝彦

自分がやっていることをきちんと言語化して、人に提供するコンテンツにできるまでにするには、どうすればいいか?

僕がやっているのは、とにかく人に話すということです。

この作業を僕は「壁打ち」と呼んでいます。

壁打ちの最大の目的は「相手からいいアイデアを聞き出す」ことではありません。

あくまでも、自分の考えを言語化、整理し、磨いていくことが目的です。

僕も自分のやろうとしていることを話して、相手から「それ、絶対無理だよ」とか「うーん、どうなんだろうね…」と言われてしまうことも何度もあります。

そんなときはそれを課題として、「じゃあ、どうすればいいか?」は、自分で考える。そしてまた同じ相手に、改善策を壁打ちするのです。

こうした壁打ちの果てに、自分の行動がゆるぎないものになっていきます。

壁打ちで話す内容は、自分の思いの熱さよりも、ロジカルに論破できるような具体性を意識します。

ロジカルに話すコツは、なるべく話に数字を入れること。「売上○○円を目指す」「○ヶ月を予定している」「○人規模のビジネス」など、数字を入れることで具体性が増します。

半年に一回の振り返り作業は、1~2泊、1人でホテルにこもって集中して行います。

振り返り作業は「検証」と同時に、次の「計画立案」にもなるので、そうとう気合を入れます。

ホテルで一人、どのように振り返りをしているかといえば、自分の過去のFacebook投稿をタイムラインで見まくっているんです。

Facebookのタイムラインは、いわば自分のこれまでの行動が時系列で積み重なってきたもの。だから、半年前の自分がどんなことをしていたか、1年前の自分が何を考えていたかが、とてもよく分かるのです。

FacebookなどのSNSにはちょっと抵抗感がある、という人は、普段から日記や手帳を書いていたり、ちょっとした空き時間にスマホのメモに記録を残しておいてもいいのです。

僕がはじめて「この人、すごいな!」と思った人、はじめて出会った異常値を持った人がいました。彼はブロガーで、実績もブログの投稿量も半端ない異常値なんですね。

ここで彼の現在の実績や現在やっていることにフォーカスするのではなく、僕が興味を持ったのは、彼が1本目のブログで何を書いていたか?ということでした。

このように、異常値を持つ人の「過去」はマネできるし、「判断基準」もマネできるでしょう。

僕はその人の「今」をマネるよりも、「過去」をマネるほうがずっと有益だと思っています。

モノづくりが完成に向けて順調に進んでいるときは楽しいもの。

だから、今が楽しければ、それは正解だということです。