「ザ・マイクロコピー」山本琢磨

以下、気になった部分を抜粋

月並みなWebページの場合、平均的アクセス中にユーザーが読むテキストの量は多くても全体の28%にすぎないという分析結果が出た。より現実的には、20%程度と見られる。

 

いまあなたがGoogleのサイト上で見ているブルーボタンは、A/Bテストによって導き出された最高の青なのです。

 

ボタン周りに書かれるある種のコピーのことをクリックトリガーと呼んでいます。

クリックトリガーは、ユーザーが決断を下す瞬間に、心理的な障壁を下げるためのマイクロコピーです。

「不安」「懸念」「疑問」を減らすためのメッセージが、それに当たります。

 

見込み客はボタンをクリックする直前まで、何かしらの「行動しない理由」を探しています。行動した先にあるベネフィットを伝える必要があります。

 

まず先にボタンラベルのメッセージがあり、クリックトリガーは、その呼びかけに対するユーザーの反論に先回りします。

いわば行動しやすくするための潤滑油のようなものです。

クリックトリガー例:「ベネフィット」「お客様の声」「数字・データの証明」「サポート・保証」「行動の後押しとなる情報」「顧客のリスクを取り除くもの」

 

リンクボタンには、「情報の匂い」をできるだけ染み込ませてください。

その行き先が当たりかどうかを判断する手がかりを残しておけば、お客さんは最短距離で目的の情報に辿り着くことができます。

リンクボタンのラベル例:「このセミナーに参加する」「お客様の声を読む」「お気に入りに追加する」「お歳暮商品を見る」

 

コンバージョンボタンでは、「送信」「購読」「登録」など単語だけのコピーは避け、できるだけアクション指向の言葉を用いることです。

能動的な言葉選びは、生き生きした印象を与え、ユーザーの行動を引き出します。

コピー:「問い合わせる」「今すぐ申し込む」「席を確保する」

 

「無料」が効果を発揮するのは、お客さんがお金を支払っても良いと思うくらいに価値のあるものを、本当に無料で提供しているときだけです。

 

マイクロコピーは、付箋に書くメッセージに似ています。

もしあなたがご自身のウェブサイトの中で、付箋を貼るとしたら、どの箇所に、どんなメッセージを書くでしょうか?できるだけスマートに、芯の通った言葉で伝える必要があります。