「日産の臨時株主総会」に行ってきました。
決議事項は会長の「カルロスゴーン」解任についてです。
日産は一度も株主総会に行った事がありませんでしたが、今回は完全なる野次馬根性で参加してきました(笑)。
4月11日に記者会見で真実を話すと表明していたゴーンは4月4日に再逮捕。本人は拘留中での開催となりました。
何が起きているのか真実をお話しする準備をしています。
4月11日木曜日に記者会見をします。— Carlos Ghosn カルロス・ゴーン (@carlosghosn) 2019年4月3日
通勤ラッシュ時間帯の満員電車を1時間乗り継ぎ品川駅に到着。
会場は品川プリンスホテル新高輪です。
既にマスコミが取材に来ていました。
会場前には2009年の日産の不当解雇を訴える人たちの姿が。どうやら株主総会の度に宣伝活動を行っているようです。
配られていたビラを受け取りました。
会場に着いたのは9時半。入場可能になる9時前から並んでいた人たちもいたようです。
会場内の様子。株主の大半は60歳以上の高齢者です。4119人の出席者がいたようです。
開会30分前で既にホール会場は満席の様子。
ホテルの披露宴会場のような場所でスクリーンを見ながら株主総会を眺める形になりました。
株主総会の所要時間は、10時から13時の3時間。
気になった内容は以下の通り。
・会長ゴーン、取締役ケリーを解任
・しばらく会長職は置かない
・ルノー推薦のスナールを取締役に選任する
・スナールは2019年からルノー会長に就いている人物、ミシュランのCEOも兼任
・ルノーからの取締役は2人(スナール含めて3人)、彼らもゴーン解任に票を投じた
・社外取締役を増やす、様々なバックグラウンドを持ったエキスパートの中から選ぶ
・ゴーンは日産の再建者であり、意見がしづらい・意見が一方通行になる空気が社内にあった
・ゴーンへの損害賠償は準備が整い次第
・ゴーンが有罪にならなかった場合の訴訟リスクについて、専門家の意見からも根拠がありリスクはない
・ルノーとの関係安定化を目指す、お互いwin-winになるような関係に
・ゴーンの不正は財務経理だけの問題ではなく社内のガバナンス全体の問題、仕組みを徹底的に作る
株主総会の大半は質疑応答の時間に使われ、
・経営陣は総退陣すべき
・事前に質問内容を提出させる方式はおかしい、こんなのは株主総会ではない
・不当解雇を訴えるOBが外にいる、社員をもっと大事にすべき
などの声もありました。
総会開始直後に取締役全員による謝罪があり、その後の質疑の大半に西川社長が一人で答えていました。
ガバナンスの再構築が最優先で、ルノーとの今後の関係については特に新しい話は出てきませんでした。
総会の雰囲気としては、社長や日産の責任を問う声よりも、「ゴーン解任に賛成」「早く問題を収拾してブランド価値を回復してほしい」「今後に期待している」といった前向きな声が多かったです。
ルノーとの関係解消で減配などのリスクがない限り、日産は今後も保有を続ける予定です。
株主総会の様子はYouTubeでも閲覧できます。
話題になった広島から参加の株主の質問↓
その後公開されたゴーンの動画メッセージ↓