幸福全般
・モノよりもコトの方が幸福感は長く続く。形あるモノはどんどん老朽化していくのに対し、心の中にある思い出や物語は脳のポジティブな作用によって、逆にどんどん美化されていくため。
・幸福度は生涯にわたって一貫している。永続的な幸せや不幸は存在しない。ただし大病・離婚・失業は幸福度を大きく下げ生涯にわたる傷を残す。
・人は失敗したことより行動を起こさなかったことを2倍後悔する。歳を取ると人は良いことだけ覚えていて悪いことは忘れてしまうため。失敗は正当化できるが何もしなかったことは正当化できない。
・幸福になるのを急ぐ必要はない。不幸から幸福に向かって上昇しているときが一番幸福であるため。
・道徳的な人々の方が幸福度が高い。不正行為を行わず社会道徳を重んじる人の方が幸せを感じやすい。
・一度の大きな痛みより長く続く小さな痛みの方が幸福度を大きく引き下げる。身内の死別や事業の失敗よりも毎日の長距離通勤や病気など。
・「他人の生活水準を気にする」「質素な生活を心がける」「お金を貯めることを人生の目標とする」人ほど幸福度が低い。
お金
・年収800万円を超えると幸福感はほとんど変化しなくなる。世帯があるとその2倍。金融資産の場合は1億円を超えると幸福度は変わらなくなる(むしろ下がる)。
・消費は所得ほど幸福度に影響を与えない。何かを買うより収入を上げた方が幸福度は上がる。
・お金は他人のために使うことで幸福になれる。ギバーであることが大事。ただし相手がテイカーではなく同じギバーであることを見極める必要がある。
・外交的な人間の方がお金を稼ぐ。
仕事
・最も長生きするのは自分が「得意」とし「価値」を感じられる仕事をし続けた人間。逆に失業して仕事のない状況は若死にリスクを63%高める。
・人間の脳は経済的な成功で幸福感が決まるようプログラムされていない。自分の好きなことをして社会・集団から評価してもらうことで幸福感が得られるよう設計されている。
・日常生活で自分が得意なことに費やす時間が多ければ多いほどストレスが少なく幸福を感じられる。
・ときどき大きな成功を手にするよりも小さな成功を絶えず得られる方が幸福感に繋がる。小さな成果を感じ続けている人の方が幸福度は22%高い。
・IQや才能や効率が同じ人間同士であれば、成功や勝敗を分けるのは運ではなく投入した時間数になる。
・劇的に人生を変えるために必要なことは、自分が尊敬する人々から成るグループに参加すること。
・一流の人間になるためには大学時代までに尊敬できるメンターと出会うことが必要。メンターのいる人間の方が給与が高く仕事に対する満足度も高く、起業の成功率も高い。
・サラリーマンとフリーの人間とでは億万長者になれる確率が4倍違う。
・ブルーカラーよりホワイトカラーの方が幸福度が高い。ホワイトカラーの中でも管理職・専門職が特に幸福度が高い。また学生・主婦も同程度に幸福度が高い。
生活
・根本的な性格は変えることも改善することもできない。たとえば話すときの流暢さ、適応性、衝動性、謙虚さなどは、幼少期から成人期を通してほぼ変わらない。
・複数の社会的集団に所属した方がストレスに強く問題から立ち直る回復力が高まる。
・学歴が高いほど幸福感を得やすい。ただし短大卒は高卒よりも幸福度が低い。
・専業主婦はパートで働く主婦よりも幸福度が高い。しかし専業主婦になった女性は高学歴なほど幸福度が低い。
・都会で暮らす人間の方が幸福を強く感じている。特に政令指定都市居住者は幸福度が高い。
・宗教を熱心に信仰している人の方が幸福度が高い。
・早生まれは高校の偏差値が4.5低く、30代での所得も4%低くなる。
・IQの遺伝率は77%。頭の良し悪しの大半は遺伝で決まる。
・喫煙者の方が幸福度が低い。ヘビースモーカーであるほど幸福度は下がる。
・飲酒習慣はあまり幸福度に影響を与えない。
・月に1回以上ギャンブルする人の幸福度は低い。
・賃貸マンションと持ち家で幸福度はほとんど変わらない。最も幸福度が高いのは社宅や公務員住宅に住んでいる人。
・美人は生涯に2400万円得し、不美人は1200万円も損をする。美貌格差の総額は3600万円にもなる。しかし美醜によって人生の満足度はさほど変わらない。
・美形の男性は並みの容姿の男性より4%収入が多い。男性は女性よりも美醜が大きく収入に影響する。
・未婚者や離別者より既婚者の方が男女ともに幸福度が高い。その中でも子供のいない既婚者の方がより幸福度が高い。
・同じ未婚者・離別者でも女性の方が男性よりも幸福度が高い。
・幸福度に影響を与えるのは「家族との人間関係>健康>収入>仕事」の順
・政府や会社など自分が所属している組織への信頼度が高い人ほど幸福度が高い
・他人への信頼度が高い人ほど幸福度が高い
・未婚女性は30代が最も幸福度が低いが40代以降で幸福度が右肩上がりに上昇していく。
・両親・配偶者・子供・友人・兄弟との電話やメールのやり取りが多い人ほど幸福度が高い。
・親と同居している人よりも別居している人の方が男女共に幸福度が高い。