渋谷の青山ブックセンターで開催されたけんすう出演のトークライブに参加してきました。
実際は深津貴之という人の出版記念イベントで、そこにけんすうがゲストで来ていました。
⇒『ChatGPTを使い尽くす!深津式プロンプト読本』刊行記念 深津貴之さん×けんすう(古川健介) さん トークイベント
ネットでは定期的にチェックしていてTVでも何度か見かけたことがありましたが、生で見たのは初めて。
トークテーマはChatGPTについて。
約2時間、最前列の席で聞いた内容をまとめます。
- ChatGPTにちゃんと質問する必要はない。AIだから雑でいい。ひたすら喋りかける。プロンプトはいらない
- AIやPCに慣れてない人のほうが使いやすい
- 音声からスマホに質問できるようにして日々の疑問を答えてもらうようにするといい。世間のニュースの概要をまとめてもらったり
- 今後は質問を思いつくか、質問を集められるかが大事になってくる
- AIに仕事がリアルタイムで削られ続けてる。けんすうはすでに仕事の5割がAIに置き換わった。一般の人もあと10年もしたらそうなる
- これからはフィジカル。課金すれば知性が手に入る時代。そうなると最後は筋肉?
- 場所や人の価値が上がっていく。「●さんとだから一緒にやりたい」「■という街でやりたい」
- 「君でいい」仕事はなくなり「君がいい」仕事だけになる
- 生成AIで単価下がっても数をこなして生き残る人と、仕事がなくなり廃業する人が出てきてる。その差は人間性。一緒に仕事をしたい人に仕事が増えている
- 最後は社長と飲み友達になれる人が強い。お酒が強いとかが大事になるかも。場を盛り上げ人と人をつなげられる飲み会おじさんが強い。AIにはできない仕事
- アウトプットに差が出なくなってくると、一緒に仕事していて楽しいとかが今後はスキルと同じくらい重要になってくる
- 人手不足解消系がスタートアップで熱い、AIもここと相性がいい
- 人口動態は裏切らない。何があっても数%程度の動き。人口動態をもとに時代の変化を考える
- 時代の変化はなんとなく読めてもそれが具体的にどれくらい先の未来で起きるかは読みづらい。YouTubeがTVを抜いてくるのは早い段階で読めたが、それがいつ追い抜くかは読めなかった。思ったより時間がかかった
- ベンチャーよりスモールビジネスがこれから良い。GAFAと戦うより特定の地方でAIを使ったサービスで無双するほうがいい
- ルールが変わりやすい今、身軽な人が強い。大きな事務所を構えたりはきつい
- 歴史が強い。創業100年の企業。時間軸をもってるプレーヤーはAIに強い。AIは今から創業100年のサービスを作れない
- 将来的に電力は多く必要になるので大企業が原発の投資やビジネスを始め出す。電力を持ってるところが強い
- けんすうが最近読んで面白かったのは「モンスターの肉を食っていたら王位に就いた件」。「誰が勇者を殺したのか」の作者の作品。もう一冊は「エリートの過剰生産が国家を滅ぼす」。エリートが増えると席が足りなくなり、席につけなかったエリートが国家転覆を狙うようになるという内容
- 深津貴之が最近読んで面白かったのは「カオスの帝王」。破滅的局面で大儲けする投資家の話
- 思考を頭に置かずにとりあえず話して垂れ流してChatGPTにまとめてメモしてもらう。今後は記録することが大事になる。取れるデータは全部とっておくとAIで将来使えるようになる
- 印象に残る一文が大事。あとはそこに付け加えていく。AIに印象に残る一文の候補を考えてもらう。つんくも歌詞は一文だけ印象的なものを作る。そこだけ覚えてもらえばいい。
- 負けた前提でAIに分析してもらうと打率の高い結果を出してくれる。負けパターンは決まっている
- AIツールは複数同時に使うのがいい。学習コストが低い。普遍的なスキルがたまりやすい
- ChatGPTは平均的な答えは得意で例外的な答えは苦手。平均的なダメ出しなどは得意
- 富裕層のあいだでは不老不死がだいぶ現実味を帯びてきている。あと20年30年したら実現する可能性が高い
この記事で語っている内容と被る部分も多かったです↓
⇒“AIがずっとしっくりこない”悩みへのけんすうさんの回答が超ハラオチ
- クリエイティブな仕事はむしろ代替されやすい
- “性格がいい人”に仕事が集まるようになる
- AIを「既存の置き換え」に使うのはあまり意味がない
- 間違いなく次の時代の主流になるが、今ムリして乗ることにすら意味がないかもしれない